彼にもらった結婚指輪

付き合って三年の彼がいます。彼に一目ぼれされて私は付き合うようになったのです。最初は全然好みではありませんでした。私の理想は背が高くてしょうゆ顔で、手の指がすらっと長い人だったのです。それなのに彼は私よりも背が低くて濃い顔をしていて、職人さんなので手の指がとても太いのです。全く真逆の人だったのです。
でも私が付き合うきっかけになったのは、話し方がとても優しかったからです。大好きないとこのお兄さんにそっくりな、優しい話し方をするからでした。きっと悪い人ではない、そう思えたからです。
とても優しくて付き合ってすぐ、私は彼を以前よりももっと好きになっていったのです。きっと彼が私を好きでいるよりも、もっと私のほうが彼を好きになったのです。そして結婚を意識するようにもなったのです。
でもまだお互い二十代前半で若かったので、結婚はまだもっと先だと思っていました。でも彼の考えは違ったのです。少しでも早く私と結婚をして、家庭を築きたいと思ってくれていたのです。彼は父子家庭で育ったので、明るいお母さんに憧れていたのでした。私の母を、実の母のように接してもくれていたのです。とてもよくしてくれていました。そんな彼は、私にも優しいお母さんになってほしいと言ってくれていました。
早く結婚して子供を産んで、楽しい家庭にしたいと言ってくれていたのです。そして今日私は彼にプロポーズをされました。よくあるプロポーズかもしれません。それは真っ赤な花束を私の前に差し出して「これからもずっと一緒にいてください」と真剣な顔をして言われました。とても嬉しかったのです。
私は涙を流しながら、その花束を受け取りました。そして彼に抱きついたのです。この人とだったら、ずっと幸せでいられると思ったのです。彼と一緒だったら、どんな困難にぶち当たっても大丈夫だと思ったのです。ありきたりのプロポーズですが、とても幸せと思える瞬間でもあったのです